クリニックブログ
睡眠障害のお話①
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せっかくの日曜日でしたが、仕事がお休みの日曜日でしたが、医師会主催の勉強会に行ってきました。
テーマは「睡眠薬と抗不安薬の適正使用について」でした。
睡眠薬に関する医療上、社会上の課題があり、治療のガイドラインもできているので、”勉強しなさい!!”と言うことでした。
約2時間、睡魔と闘いながら必死にお話を聞いてきた私なりに、端的にまとめてみると
睡眠薬と言われているベンゾジアゼピン系(デパスとか)は、
持ち越し効果:翌朝以降も効果が続き、日中の眠気、ふらつき、脱力、頭痛、倦怠感などの症状が出る
記憶障害:服薬~寝付くまでの出来事、睡眠中に起こされた際の出来事、翌朝覚醒してからの出来事などを忘れてしまう、前向性健忘がおこる
早朝覚醒・日中不安:長短時間型、短時間型では早朝に作用がきれ、早く目覚めてしまったり、連用の際に日中薬効が消失し不安が増強することがある
反跳性不眠・退薬症候:睡眠薬の服用を中止すると、以前よりさらに強い不眠がでる
筋弛緩作用:作用時間の長いものでよくみられ、ふらつきや転倒の原因になる
奇異反応:睡眠薬を投与することでかえって不安や緊張が高まり、興奮や攻撃性がましたり、錯乱状態に陥ることがまれにある
・・・という副作用があり、問題になっているようです。
では、今後どうするか・・・!は、また次回。長くなるので、この辺で。
決して眠いからではありません。
**ちなみに睡眠豆知識**
ノンレム睡眠は ”脳の休息” 状態で、4段階あるそうです。
第1段階は、座った状態を保て駅を乗り越さない程度・・だそう。
ワンコでいうと、お菓子の袋をガサガサすると、お耳がピクピク。飛び起きてお座りされてしまうくらいか・・・。薄目あいてない??
第2段階は、首を保持できず、隣のヒトにもたれかかる程度だそうです。
第3、第4段階は徐波睡眠、熟眠状態。
多少の物音では目が覚めない。疲労回復効果が高く、限られた時間で効率よく大脳を休ませ回復するそうです。
↑この寝方だと、あまりにおいのない食べ物であれば、ワンコに気づかれずにこっそり食べれてましたが、その程度かな。
レム睡眠は、脳からの運動指令を完全に遮断し、筋肉の緊張を積極的に抑制。全身の緊張がゆるみ、力が全くはいらない状態=金縛り状態だそうです。外部の昼夜リズムに合わせ、運動器を休めているそうです。
この時は、脳は活発に働き、記憶の整理や定着が行われているらしいです。
成人では一晩のうちの20~25%がレム睡眠になるそうです。
最近、私の記憶力が かな~り低下しているのは、海馬が家出して帰ってこないせいかと思っていたけど、もしかして睡眠の質が悪くレム睡眠が足りないのかも・・・。
す、睡眠薬ください・・・。
2018.06.10