愛媛県松山市の婦人科|松岡婦人科クリニック | 感染症

感染症

クラミジア感染症

chlamydia trachomatisによる感染で、STDの中で最も多い感染症です。
症状は女性側には帯下増加(緑黄色・悪臭・膿性)、不正性器出血、腹痛など、男性側には排尿痛などがみられます。
 

淋病

neisseria gonorrhoeae による感染で、女性には子宮頚管、尿道、直腸などに、男性では尿道、直腸などに感染します。性交渉による感染がほとんどですが、幼少女の場合には外陰部に接する衣服や手からの感染もあると言われています。
症状はおりものの増加(黄色・膿性)、外陰部のかゆみ、灼熱感、排尿痛などがみられます。 
 

尖圭コンジローマ

ヒト乳頭腫ウイルス(human papillomavirus HPV)感染が原因で発症するイボ状の疾患です。HPV6型またはHPV11型の感染によると言われています。
肛門・大小陰唇・腟・子宮頸部などに、うすいピンク色~茶色のカリフラワー状のイボができます。
 

カンジダ症

ほとんどがCandida albicansという真菌(カビ)による感染です。Candida albicans は外陰や腟に常在しており(非妊婦の10~15%・妊婦の20~40%)、エストロゲンの増加(妊娠、ピル服用)、抗生剤の服用による菌交代現象、糖尿病などの免疫低下の場合に、外陰部や膣のかゆみ、カッテージチーズ様の帯下の増加、性交時のひりひりする痛み、排尿時のしみる感じなどが強く現れます。 
 

性器ヘルペス

単純ヘルペスウイルスによる感染です。
初感染では高熱とともに強い痛みを伴う水疱が出現し、水疱がつぶれ潰瘍になります。排尿時の痛みやリンパ節が腫れて痛みがみられます。
症状が消失しても、ヘルペスウイルスは神経に潜んで体内に残っており、1年以内に8割以上が再発するといわれています。過労・ストレス・性行為などがきっかけとなり水疱が形成され再発します。神経痛が残ることがあり、再発抑制目的で長期的に内服治療が必要になることがあります。
 

梅毒

梅毒トレポネーマという病原菌が、性的な接触(他人の粘膜や皮膚と直接接触すること)などによってうつる感染症です。具体的には、性器と性器、性器と肛門(アナルセックス)、性器と口の接触(オーラルセックス)等が原因となります。
第Ⅰ期: 感染後約3週間
初期には、感染がおきた部位(主に陰部、口唇部、口腔内、肛門等)にしこりができることがあります。また、鼠径部のリンパ節が腫れることもあります。痛みがないことも多く、治療をしなくても症状は自然に軽快します。
第Ⅱ期: 感染後数か月
治療をしないで3か月以上を経過すると、病原体が血液によって全身に運ばれ、手のひら、足の裏、体全体にうっすらと赤い発疹が出ることがあります。小さなバラの花に似ていることから「バラ疹」とよばれています。発疹は治療をしなくても数週間以内に消える場合があり、また、再発を繰り返すこともあります。
晩期顕性梅毒:(感染後数年)
感染後、数年を経過すると、皮膚や筋肉、骨などにゴムのような腫瘍(ゴム腫)が発生することがあります。また、心臓、血管、脳などの複数の臓器に病変が生じ、場合によっては死亡に至ることもあります。
また、妊娠している人が梅毒に感染すると、胎盤を通して胎児に感染し、死産、早産、新生児死亡、奇形が起こることがあります(先天梅毒)。
 

腟トリコモナス症

トリコモナス原虫によるSTDです。人体のみに寄生して男女の性器、泌尿器に感染します。 性行為で感染することが大半ですが、帯下で汚染された着衣からの家庭内感染もあります。泡状の悪臭の強い帯下 外陰部の激しいかゆみがみられます。 
 

ケジラミ

シラミの一種である「ケジラミ」が感染します。ほとんどが性行為で感染しますが稀に接触の多い母子間、または毛布やタオルなどを介して感染することもあります。

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