愛媛県松山市の婦人科|松岡婦人科クリニック | クリニックブログ

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初めて受診される患者様へ (◍•ᴗ•◍)

こんにちは、スタッフです。
今日はよくご質問頂く件にお答えしたいと思います。

当院では、初診の患者様に尿検査をお願いしています
(。☌☌。)

 

尿は体内で作られた老廃物を排泄するもので、腎臓で血液をろ過して作られています。
ですから血液成分をある程度反映し、病気になると尿の成分が変化します。
簡単な検査で多くの病気が見つかるため、初めて当院を受診した際は尿検査をお願いしています。(少量の採尿で検査は可能です)
また、妊娠の判定や排卵状況の確認にも尿検査は必要な場合がございます。

※最近、健診を受けた方、内科を受診して調べている方は、スタッフにお伝え下さい。その際は、尿検査は致しません。


では 当院で行っている尿検査項目・内容・正常値についてご説明します。

 

・ビリルビン、ウロビリノゲン

正常値は、ビリルビンは陰性(-)、ウロビリノゲンは弱陽性(±)です。

ビリルビンとは赤血球が寿命を迎えて体内で分解されたときにヘモグロビンが代謝されてできるものです。この間接ビリルビンは肝臓で処理されて直接ビリルビンというものになり、胆汁の中に混じって腸内に排泄されます。すると腸内細菌によって多くは便の中に排泄されます。一部は腸から吸収されて血液にのって肝臓に戻り、胆汁に混じって排泄されます。腸で吸収されたウロビリノゲンは一部尿中に排泄されます。

このビリルビンの循環が障害されたりうまく排泄できなかったりすると、血液中の直接ビリルビンの量が増えます。ある濃度をこえると、直接ビリルビンが尿中に排泄されます。
またウロビリノゲンは通常でも少量は尿中に排泄されます。

尿中のビリルビン・ウロビリノゲンの異常値が両方か片方かによっても、体のどこに異常があるのかを推測することもでき 肝炎、肝硬変などの肝臓のトラブルか、胆石症などが考えられます。
 

潜血
正常値は(-)陰性です。

腎炎や腎結石、腎臓がんなどの腎臓病か、尿管結石など尿管の病気、尿道炎や前立腺炎など尿道の病気が考えられます。
女性では生理の前後なら陽性と出ることもありますし、一時的な潜血は誰でも起こります。一過性なら問題ありませんので、その際は再度検査をお願いする事があります。

 

・蛋白質
正常値は(-)陰性です。

腎機能が低下すると、本来は尿に排泄されない蛋白が腎臓から漏れ出てきます。
腎盂腎炎、ネフローゼ症候群、糸球体腎炎など腎臓のトラブルや膀胱炎、尿道炎など尿路のトラブルの可能性があります。
生理前後や激しい運動の後、また発熱などストレスにさらされている時などは健康な人でもたんぱく尿が出ます。入浴後の尿にもたんぱくが出やすいです。また、子供~20代ぐらいまでは腎臓の位置の関係で健康でもたんぱく尿が出やすい場合があります(体位性たんぱく尿)。

 

・ブドウ糖
正常値は(-)陰性です。

血液中の糖がある値を超えると、尿に出てきます。糖はいったん尿でろ過されますが、再吸収能力を超えると尿糖が陽性になります。主に糖尿病や甲状腺機能亢進症などで陽性となります。
妊娠中の女性や中高年の方は糖が出やすくなります。また若い人でも疲れている時や、ストレスを受けている場合に糖が出ることがあります。

 

pH

正常値は4.67.0(平均6.0)です。

尿が酸性尿かアルカリ尿かを調べることで、体の酸塩基平衡(pHバランス)の状態をおおまかに知ることができます。

尿が酸性(pH4.5)やアルカリ性(pH8)のどちらに偏っていてもよくありません。
継続的にアルカリ性である場合は膀胱炎などの尿路感染症が、酸性の場合は糖尿病や痛風などが考えられます。発熱や下痢をしている時、
野菜不足の人の尿は酸性になります。

 

・ケトン体
正常値は(-)陰性です。

エネルギー源となる糖が不足して身体が飢餓状態になり、脂肪が急激にエネルギー源として利用されたときにケトン体という物質ができます。
下痢、嘔吐など胃腸の消化吸収のトラブルが起きている時出るほか、糖尿病か甲状腺の病気の可能性もあります。
妊娠している時、発熱などのストレスにさらされている時、過剰なダイエットをしている時にも異常値が出ます。


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ご理解とご協力をよろしくお願い致します
( ˘͈ ˘͈ )

最後になりましたが…世のお父さん 男性の皆様いつもありがとうございます。
 
もうすぐ父の日です!!

2018.06.04
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